4つの学習タイプを知れば、コミュニケーションはもっと楽になる!
家族や友達、職場の人との会話の中で、「結局何が言いたいの?」と言われたり、逆に「この人何言ってるか全くわからない」と感じたことはありませんか?
実は、人には4つの学習タイプがあり、それぞれが情報を受け取る方法や、反応の仕方に違いがあります。
なかなか意思疎通が取れないのは、あなたのせいではなく、自分や相手のタイプを知らないだけかもしれません。
そもそも「4つの学習タイプ」とは?
4つの学習タイプは、デイビッド・コルブ博士が提唱した「経験学習モデル(Experiential Learning Model)」が土台になっていて、教育分野やビジネス研修など、幅広い場面で活用されています。
「なんだか難しそう…」と思うかもしれませんが、とても簡単にいうと、「人は学びや情報を受け取る際にそれぞれ異なるスタイルを持っている」という考え方です。
後に、この考え方がさまざまな研究や応用を経て「なぜ・なに・どうやって・いますぐ」の4つのタイプに分けられるようになりました。
単なる理論ではなく、子どもの学び方や仕事でのプレゼン、コミュニケーションにも応用することができます。
まずは、「自分は何タイプだろう?」と、心理テストのような感覚で読み進めてみてください。
1. なぜタイプ
「なぜそれをするのか?」が一番気になるタイプです。行動する理由や目的が明確でないと納得できません。日本人の約55%はなぜタイプだと言われています。
特徴
・「なんで?」とよく質問する。
・物事の背景やストーリーを知りたがる。
なぜタイプの人へのアプローチ
・理由や目的を伝える。「節約をすると家族旅行に行けるよ」と動機を示す。
・過去の成功事例や、なぜそれが重要かを語る。
・「それをするとどうなるのか?」というメリットと「それをしないとどうなるのか?」というデメリットを伝える。
たとえば
なぜタイプの子どもにお片付けを頼む場合、「部屋を片付けるともっと気持ちよく遊べるよ」と理由を伝えると響きます。
2. なにタイプ
「これは何?」と、事実やデータを知りたがるタイプ。根拠や具体性を重視します。日本人の約25%はなにタイプと言われています。
特徴
詳細な情報やデータ、科学的な裏付けを好む。
何タイプの人へのアプローチ
・具体的な説明や根拠を示す。「このレシピで料理を作ると、栄養バランスが整うよ」など。
・言葉の意味や定義を明確にして話す。
• 歴史的背景や科学的裏付けを紹介する。
• 木ではなく森を見せ、コンセプトの体系図や全体像を 提示する。
・「五感表現」を駆使して、イメージできるようにタッチできるように話す
たとえば
何タイプの旦那さんに家計の話をするなら、「この方法で月々5000円節約できる」と具体的な数字を示すと効果的です。
3. どうやってタイプ
「どうやってやるの?」が気になるタイプ。手順やプロセスが明確でないと動けません。日本人の約15%はどうやってタイプだと言われています。
特徴
・具体的な方法やステップを知りたい。
・図やフローチャートを好む。
どうやってタイプへのアプローチ
・手順をわかりやすく説明する。「まず食材を切って、次に炒めるよ」といった具体的な流れを伝える。
・視覚的な資料やイラストを使う。
• ステップ1、2、3…のような番号リストの形にする 。
たとえば
どうやってタイプの子どもに「朝の家事を効率化する方法を考えよう!」と話すなら、「1. 洗濯機を回す 2. 掃除をする 3. 洗濯物を干す」のように具体的なスケジュールを示すとわかりやすいです。
4. いますぐタイプ
「今すぐ試したい!」とアクションを重視するタイプ。理論よりも実践を好みます。日本人の約5%がいますぐタイプです。
特徴
・即効性のある方法や実例を求める。
・「で、どうするの?」が口癖。
今すぐタイプへのアプローチ
・実際のエピソードやケーススタディを話す。「このやり方で月々の出費が減った」という具体例が響く。
・Q&Aやフィードバックで、リアルな体験を共有する。
• 何かを実行し、その結果を見て、初めて「なるほど」 と理解するするので、具体的ですぐできるアクションを提示する。
たとえば
「節約を始めたい」と言う今すぐタイプの友だちには、「このアプリを使うと簡単に家計簿がつけられるよ」とすぐ試せる方法を提案すると良いでしょう。
4つのタイプを日常で活用するには?
- 相手のタイプを見極める: 家族や友人がどのタイプなのか、話している中で観察してみましょう。
- タイプに合わせて伝える: 相手の理解しやすい方法で説明を工夫します。
- 複数のアプローチを組み合わせる: 家族会議や話し合いでは、全員に響くよう、4つの要素を取り入れてみましょう。
ぜひ、あなたのビジネスや日常に取り入れてみてください^ ^