こんにちは、あいです!
そろそろ秋が近づいてきてますね。
(とはいえこれを書いた日にも
ちゃっかり気温30度超えてますが。笑)
『芸術の秋』に向けて、
今月はいくつかオススメの作品を
紹介していこうと思います!
第一弾は・・・
今まさに上映中のディズニー映画、
『インサイド・ヘッド2』を
紹介させてください。
そう、2(ツー)です!
「ツーかよ!!!」って声も
聞こえてきそうですが、
初見がツーでも十分楽しめると思います^ ^
ここからはなるべく
ネタバレしないよう努めて
書いていきますが、
「これからみるから聞きたくなーい!」
って人は、そっと画面を閉じてくださいね。
ただ、あとでもちょっと話しますが、
物語のメッセージを汲み取るのが
結構難しい作品なのかなと感じました。
なので、このメールを読んでから
映画を行くとまた別の視点で
発見があるかもしれません^ ^
自分らしさとは何か?
さて、まずこの映画のテーマは
『自分らしさとは何か?』です。
舞台は、ライリーという
中学生の女の子の”頭の中”。
そこには、
・ヨロコビ
・カナシミ
・イカリ
・ビビリ
・ムカムカ
という「感情」が住んでいます。
※この感情たちの細かい違いもわかると
楽しいのですが、今日は割愛!
1(ワン)では、
ライリーが生まれてから小学生までのお話。
2(ツー)では、ライリーが思春期になり、
さらに「感情」が増えることから
物語がスタートします。
特にキーパーソンとなるのが
「シンパイ」という感情です。
ホッケーの推薦がかかった
合宿に来ていたライリーは、
なかなかコーチに
いいところが見せれません。
だんだん自分の評価が気になり
心配になってきます。
そして、ここでキャラクターの
「シンパイ」という感情が
ライリーに「コーチの部屋に行け!」と
指示を出しました。
この物語では、ほとんどのシーンで
「感情」がライリーに指令を出して
「行動」を決めるように描かれているのですが、
ここでほんとに一瞬、
ライリーが「感情」に背いて
足が止まる瞬間がありました。
「感情通りに動かない」ことで、
シンパイも「なんで動かないの?」って
困惑します。
感情では「評価を見たい」と思っていても、
理性では「やっちゃダメ」だと判断し、
自分にブレーキにかけたのです。
ほんと一瞬でしたが、
「感情」を「意思」が
コントロールした瞬間でした。
感情と意思のズレが思いとどまらせる
このように、私たちも、
感情=私はこれがしたい!
意思=私はこうありたい!
にズレが生じると
行動が一瞬止まると思います。
結局、ライリーは「感情」に負けて
コーチの部屋に入ってしまうのですが・・
そう、意思よりも圧倒的に
「感情」の方が強いんですね。
そして、
意思が感情に負け続けることが癖になると
「自分が中心」だと勘違いしちゃうのかな
って思うんです。
たとえば、
最近ニュースになってるこんな話。
イライラして誰かのツイートに
自分の感情をそのまま書き込んでしまったり、
自分は楽しいからって
迷惑な動画をアップしたり、
まさに「感情がコントロールできてない」
状態なのかなと思います。
もちろんこれは
人ごとではなくて・・
今まさに動いた「感情」が、
「自分」だと思い込んでしまうことは
私たちの身近なことにも関係しています。
子どもや旦那にイライラして
「イカリ」の感情がでてきたとき。
仕事が思い通りにいかなくて
「カナシミ」の感情がでてきたとき。
その感情をそのまま100%で出すことが
「自分=私らしい」だと思い込んでしまう。
もしくは、感情を押し殺すことで
「私らしくない」と感じること、
あなたにはありませんか?
私はそう思ってました。
いつか、この我慢している
「イカリ」や「カナシミ」を
ぜんぶ受け止めてくれるひとに出会いたい。
自分の思っていることを
全て相手にぶつけて言い合えば
世界は平和になる、とも思ってました。
でも、自分ひとりの感情を
100%出していい場面って
大人になるとどんどん減っていきます。
こうやって書くと、
「100%出せないのって苦しい」
と思うかもしれませんが、
その代わりに、
「相手の感情を理解しようとする力」が
身についていくのかなと思います。
実際、ライリーも
怒られたり恥ずかしい思いをしながら
「これは相手にとって嫌なことだ」を
少しずつ汲み取っていきます。
これが、「大人になる」
ということなのかもしれませんね。
映画のラストシーン、
シンパイがこう言いました。
「私たち感情で
“私らしさ”はつくれない」
まさにその通りで、
「ひとつの感情=自分らしい」ではないんですね。
つまり、「自分らしさ」とは、
たったひとつの突発的な感情だけではなく、
いろんな感情や理性が混ざり合って
がつくられている。
だから、
「どんな感情になっても
それがあなたなんだよ」
それがこの映画の
メッセージなのではないかと思いました。
と、私はこんなふうに感じて
映画を見終えました。
キャラクターも可愛いし、
ライリーにも共感できるので
「みんなが好きな作品」になるのは頷けます。
ただ、子どもちゃんがはじめてみたとき
「感情」というそもそもの設定が難しいので、
初見で全てを汲み取るのは
ちょっと難しい作品なのかなと思います。
「人間にはいろんな感情があるんだね」
「シンパイたちをコントロールするのは難しいんだね」
「それでも自分の意思がつよいと行動は変わるんだね」
こんな声かけができると
さらに理解が深まるのかな〜
なんて感じました。
あなたはどんなふうに感じましたか?
「私も見たよ〜!」というあなたは、
ぜひコメントで教えてください^ ^
ではまた!
山本代書店
あいより